【トラブルを起こす従業員への対応】
<事案の概要>
ある従業員さんは,以前から取引先の担当者とトラブルになる例があったが,1か月間に,同僚との金銭問題,社内の備品の持帰り,通勤途中の交通事故という出来事が重なりました。
社長は,その従業員さんに対して,このまま働き続ける意思があるのかをねたところ,激高され,険悪な関係となったため,弁護士に相談されました。
弁護士と相談のうえ,既に起こした事案については,その従業員に「改善命令書」を渡して面談し,いったんは見守ることにしました。その後,短期間のうちに,無断欠勤と社内の備品の持帰りを起こしたため,懲戒処分のための弁明のための面談を行いました。社長からは,体調不良であれば,休職制度が利用できる旨も説明しましたが,その後,その従業員は,自ら退職すると述べ,自主退職するに至りました。
<ポイント>
・改善命令書の利用
・懲戒処分の検討
・雇用関係継続の有無の検討、方法の検討