Q&A 社外取締役の責任
- 2018年06月11日
- サービス業, 不動産業・アパート経営, 専門士業, 経営全般
Q 当社では,地域の業界で有名な方を,社外取締役として役員に迎えることを検討しています。この方は,他社でも社外取締役をされているということです。
実は,社内では反対意見があり,取締役会では経営戦略など機密事項を議論するのですが,外部の方がいると,漏洩のリスクがあって忌憚のない意見が言えなくなる,というのです。そこで,万一のことですが,情報が漏洩した場合などは,法的な責任を問えるのでしょうか。それとも,社外取締役である以上は,責任を問えないのでしょうか。
A 社外取締役であっても,取締役ですから,会社との間で委任関係があり,善管注意義務・忠実義務を負担することには変わりありません。守秘義務もありますので,違反した場合は,会社に対し,法的責任を負います。
ご承知と思いますが,社外取締役の導入については,メリットとデメリットがあり,様々な議論があります。外部の知見を導入するとしても,社外取締役というポストが相応しいのかどうかは,その会社の個性にもよります。社内で十分に議論を尽くされることをお勧めします。